ドォ…ン

青色の光がパッと咲いた。

正面に上がる花火の光に左頬を照らされながら、拓人を見つめる由衣が言った。


「…寂しかった…?」


どういう意味だ?
暫く暗闇が訪れるので、その間に考えてみる。
中はきっと女の子で頭がいっぱい。寂しいと感じるのは…付き合ってた子にフラれた時とか…?いや、それも慣れてるだろう。ひどいフラれ方をしたとか…?いや、それも過去の経験で慣れてるような気が…。それが僕とどういう関係が…?
一向に答えがまとまらないまま、次の花火が上がった。


「…どういう意味?」


頭の中の疑問をそのまま口に出す。
由衣は一呼吸置いて、話し出した。


「…拓人君、あたしと付き合ってから、中君の誘い全部断ってきてたんでしょ?それまでは毎週のように夜遊んでたのに…」


…言われてみれば、そうかも知れない。
拓人は由衣と付き合うまで、中と一緒な事が多かった。それこそ多い時は週に二、三回合コンに行っていた。

正に"金魚のフン"状態の拓人だった。