飲み会が開かれたのはいつもの、安さが売りの小汚い居酒屋だった。
その場所が、拓人を更なる安堵へと誘う。
ここにいるのは、皆警察官志望の者だ。中を始め、カズヒロ、…(名前知らない)他の二人に拓人を含めた五人が、今回の"お疲れ会"の面子だった。
最初は、今日の試験の内容について難しかったとか語っていた拓人らだが、酒が回り始めると、異性の話へとシフトチェンジしていた。
「──あぁ~!!いい女どっかに転がってねぇかな~」
顔は赤いが、多分まだ全然酔ってない中が、その場の雰囲気に合わせてこぼす。
「転がってるってなんだよ!オンナノコをまるで石コロみてぇに!」
カズヒロが酔った勢いのまま、中に突っかかるように言った。
「確かに俺は女を石のように見てるが…ただの石じゃねぇ!大理石だ!大理石のような高級品を扱うみたいに、女には接してるぜ!」
いつだってな!と付け加え、酒をグビりとあおる中。

