中も内定は貰っていたのだが、自分の家系に警察関係者が多い事もあって、より一層、他の人より警察官になりたい願望が大きかったみたいだ。

中の知り合いが多い、所謂ホームスタンドで試験を受け終わった中のテンションは、いつもより三割増しだった。


「──あぁ~やっぱ期待されてるだけあって緊張すんなぁ!でも終わった後の爽快感も一入だな!」


中学校の校門前。
今日の試験が全て終わった拓人たちは、そこでダベっていた。


「結構ムズかったなぁ。けど俺は全てを出しきった!後悔はない!」


男らしい発言をするカズヒロも、その場に一緒にいた。


「…なんかこのまま帰んのもアレだな。よし!飲み会すっか!」


おぉいいねー、俺も飲みてー!とその場にいる者から賛成の声があがる。