もう、この教室とはお別れなんだ

友達とも、そして丸井とも。

片想いで終わるのはいつもの事だし

慣れていた、それでも悲しくて

おんなじクラスだった幼稚園からの

幼なじみと慰めあいながら一緒に泣いた。

その帰り道の事だった。まだ、熱い目元を

擦りながら幼稚園からの幼なじみが

聞いてきた。

「あのさー今だから聞くけど、好きな人
居なかったの?」

私は聞かれて流石にもういいやと思って

言った。

「いたよ」

「えっ!嘘!誰?」

間髪入れずに聞いてくるからちょっと

可笑しくなって笑いながら答えた。

「丸井。気が合ってさ、いつの間にか
好きになってた」

友達はとても驚いた顔をした。私は

多分いつものだと思った。いつものと

言うのは私が毎回好きになる人はお世辞

にもイケメン、ではない。