照れる。 もっと、色々な表情を見ていきたい。 そう思う。 「今、誰を思い出している?」 そっと語りかけるような声。 そう。 お兄さんでも。 ・・・冬斗でもない。 今思い浮かぶのは・・・ 「ありがとう!緋那」 心から礼を述べた。 「いいえ。どういたしまして」 にこりと笑う緋那。 「では、帰りますか」 「うん!」