速水クンには、全て話した。 「おかしいよね?弟と禁断な関係を持つなんて」 泣き笑いながら、言う沙羅。 「おかしいではないか?ふつー兄に対しての感情がないのか」 「気が付かない私が悪かった。今でもそう思っている」 「兄にいまでは告白されるのか」 小さく頷いた。 「あんなことされたのは、あれ以来だよ」 しんみりとした空気。 「では、年下に対して」 「冬斗みたいな、年下を見ていると罪悪感でいっぱいになる。私が悪い。」 何て言ったらいいのか正直わからない。