責めても仕方がないという事がわかっていたからだ。 兄は、賢い。 時々、棘のように言葉が痛い。 兄は自覚はしていないだろう。 「そう、だね・・・」 あいづちをうつのが精一杯。 「久々に、話すか」 そう言って、沙羅の腕をひっぱった。 近くに、喫茶店があるからだ。 しかし、兄と話したくなかった。 話題はいつも同じだから。 だから、嫌だ。