「あっ!お兄ちゃん」 緋那と別れて、とぼとぼと歩いていた。 前のときは、速水クンといて楽しかったのにな。 なぜ、こう胸がきゅんとなるのだろう。 なぜ、胸が痛くなるのだろう。 盲腸炎?? そう思った矢先に、兄がいた。 「あ。沙羅か」 眼鏡をかけていて、優しそうに見える。 沙羅に気が付いてか、優しく微笑む。 「久々だな」 そう。兄は、大学の寮に一人暮らししている。