「おはようございます!」


白い息が出ている。


季節は、夏なのに・・・


「おはようございます」


来てくれたんだ!


そう思うと、自然と頬がほころんだ。


「良かったです。もうこの電車には着てくれないと思いました」


さわやかな笑顔。


きゅんと、くる。


「昨日はすみませんでした」


急に頭を下げられた。


「そーいえば、女子高生ですよね」


「はい?」


「男嫌いなのは有名ですよね」