「おい、先生が呼んでたよ」
「あ、おっけー」

それからというものの、
彼との会話は、必要最低限の分だけ。

ときどき目が合うけれど、
私はすぐにそらした。


そして私は、彼のことを名前から名字に
呼び方を戻した。



周りはそのことに驚いて、
別れたのかと問い詰めた。

私はその都度、ただ黙って小さく頷く。