「キャーー!新様ー!」
「こっち向いて!!」

「みんなおはよう」

我が学園でアイドル並の人気を誇る大神新くん。
去年は私の隣のクラスだったけど存在は誰もが知っていると思う。


そのルックスと爽やかさはこの学園にとどまらず、他校やご近所のマダム、最後は先生までをも虜にしてしまう。


「みんなあいつと同じクラスになれたのかを確かめるのに必死なのよ」


「なるほど…千尋ちゃんと一緒ならそれで充分だよ」


「…」

「千尋ちゃん?」

どうしたんだろう、急に黙って…
もしかして体調悪いとか?!え、熱中症とか?(春です。)

「え、ちひ…」