そんな春休み前のいつもの日常の光景を見て、だんだんと思い出してきた通学路になんだか嬉しくなる。
私と奈々はそんな氷室くんの横を興味無さそうに通る。
すると、
こちらに氷室くんが気付き。
ニコッと笑った。
その後が凄かった。
地響きが起こるんじゃないかって程の女子生徒の悲鳴が起こった。
「「「ぎゃゃぁぁああ」」」
「晴翔くんが笑ったっ‼︎」
「カッコよすぎる!」
と、たくさんの賞賛の声を聞かされ、氷室くんは眉間にシワを再び寄せていた。
そんな氷室くんを見て私たちは笑った。
そして、自分たちの普通科の校舎に向かって足を進めた。
