永遠dream

  ガチャ――

ドアが開き、萌々が出てくる。

俺の思考は一旦停止する。

……萌々と目が合わない。

 「…………どうしたの?」

少し震えた声で萌々が言った。
どうやら本人はまともに言ったつもりらしい。

「…………昨日の。」

俺はとりあえず話題をふった。
萌々は驚いたあと、さっきとは別の焦りを見せた。

…………忘れてた?

こういうことを萌々が忘れるのは初めてだ。

特に、自分のことなんかは……

萌々なら、昨日のことを悔やんで謝りに来るはずだと踏んでいた。

なのに…………

これは、いつもの萌々からは考えられない行動だった。
ふと、頭の中に考えがよぎる。

“いつも”と違うことが起きたんじゃないか?

さっきの2人は、萌々に会いに来たんじゃないか?

 「昨日はごめんなさい!」

その声にはっと我に返る。
萌々は深く頭を下げている。

俺はしばらくその姿を見つめていた。

そして、低めのトーンで言葉を吐いた。

「…………許さねぇ。」

萌々の体はビクッと震えた。
彼女がだんだんとうなだれていく。

フッ―――

その様子に俺は思わず吹き出した。

「嘘だよ。」

俺の声にそっと顔をあげる萌々と視線がぶつかった。

すると彼女は少し表情を曇らせた。

あ、バレたな、俺の目の色。

俺は萌々を部屋へと促した。

萌々の後ろ姿に、俺は心の中で謝った。


意地悪しちゃってごめんな?