今、私の頭の中にはひとつ、疑問が浮かんでいる。

なぜお母さんとお父さんは北海道に移り住んだのか。

私にはおじいちゃんの病気だと言った。
けれどもそんなに移り住むほどのものではないように思えた。

それに、考える時間すら私には与えられなかった。

だから感情に身を任せてここにいることを選んだのだ。

あれ?

引越しってそんなに簡単に出来るのかな。

・・・・・・わざと・・・だったりするのかな。

なんて・・・流石に、ね。


私はそのまま目を閉じて眠りについた。