「萌々ちゃん、俺はこの襟の裏に隠れてるよ。」

「うん。わかった。」

そしてセオさんは私の襟の端をつかむとそのまま小さくなった。

そう、これが彼の貴能だ。
自分の体の大きさを自由に変えられる。
体に合わせて体重も軽くなるので負担はほぼない。

ヴァンパイアからはセオさんが守ってくれる、セオさんの存在はクロユリにはバレない・・・・・・という算段だ。