長い長い闇を進んで20分。

ようやく光が見えてきた。

「ここで一旦分かれよう。セオ、萌々を頼んだ。」

これも計画だ。

「うん、任せて。」

「また、クロユリの本部でね。」

少しのさみしさを残して背を向ける。


お互いの無事を祈って、私たちはばらばらに歩き出した。