それからすぐに、俺は萌々を家に帰した。

そして再びセオのもとへ向かった。

「さっきのはどういうつもりだ。」

 「ん?なんのこと?」

「とぼけるな。あのまま放っておけばお前、萌々を殺そうとしただろ。」

さっき萌々の目を見た時のセオの様子は、この間の戦いを思い出す。

「萌々を傷つけるというなら、俺はお前を許さない。」

 「殺さないよ。あとが怖いからね。いくら貴族級の俺でも純血種サマにはかないませんよ。」

セオは冗談めかしてそう言った。


「…………信頼してる。」