永遠dream

  その後私たちはセオさんのもとを離れ家のドアの前にいた。

レイの心の中には誰がいるのだろう。

 「今日はもう、お互いの家に帰ってゆっくり休むか。」

「…………うん。」

会話なんて入ってこない。

…………聞いたら答えてくれるかな。

いつ、どうやって?

なんかそれとなーく…………

 「…………じゃあな?」

レイはそう言って背中を向ける。

あぁもう!もやもやする!

「待って!」

私は制服の裾を引っ張り、レイを引き止める。

「……っレイの……好きな人って誰…………?」

…………直球で聞いちゃったぁ〜……

そっとレイの顔色をうかがうと、どうやら驚いているようだった。

しかし、すぐに真剣な表情をする。

 「……それ、本気で言ってんのか?」

え、なんか……怒ってる…………?

ちょっと待って!

なんで…………

 「お前は……俺が、好きでもない奴とキスすると思ってたのか?」

「そんな…………あれは印をつけるためって……!」

それにそんな言い方しなくたって……!

私は思わず言い返す。

 「印は…………!顔を近づけるだけで十分できんだよ!!」

は…………?

…………じゃあ、あのキスはなんだったの?

ちゃんと……意味があったの…………?

 「あと、手だって誰とでも繋ぐやつだと思ってんだ!?」

「…………そういうわけじゃないけど……。」

私は言い返す言葉を見つけられず、目をそらした。

そんな……それじゃまるで…………

私のこと…………

 「萌々……」

その切なく呼ばれた名前に目線をあげる。

するとレイの右手が私の頬に触れ、唇がそっと重なった。

しっとりと甘いキス。

心臓が早い。


  少しして、離れる唇に寂しさを覚えそっと目を開けた。

 「…………好きだよ。」

そう言ってレイは笑った。

その笑顔を見た私は、無意識のうちにレイの右手に自分の手を重ねていた。