「ご機嫌麗しゅうございます、萌々様。お元気そうで何よりです。そして…………赤石改め、スピネル・レイ。まさかあなただったとは。」

――嫌な予感は、当たってしまった。

生徒会のあの2人は、今日の昼休みレイが私の血を吸っているのを見たらしい。

どうしよう…………

レイの…………正体がばれた。

もう、はぐらかすことは出来ない。

夕月さんが口を開く。

私たちはそっと手を繋ぎ、まっすぐに前を見た。