6月10日(木曜日)
午前6時18分
昨夜は早めに寝たからかいつもより起きるのが早かった
少しの間ぼーっとどこかを見つめていた茜は5分ほど進んだ時計を見てもぞもぞと布団に入っていった
はぁ。昨日も二度寝して朝から急いでたのに……
結局動き出したのは37分。
クロワッサンを頬張りながら今日の天気をみる
そういえば、午後から雨が振るっていってたな一応茜の分も傘を持っていっとこう
茜は抜けてるとこがあるからね持ってくるのを忘れるかもしれない
午前7時8分
「いってきます。」
きっちりと制服に身を包み静かに家を出る
あ、スカートの裾折れてる。
後で直してあげないと
午前7時13分
「龍樹くん!おはよ!」
「おはよう。あれ、スカートの裾折れてるよ」
「え!嘘?!恥ずかしいー。」
ぱたぱたとスカートの裾をはたき元通りに戻した
スカートがなびくたびに普段は目にすることのない太ももが見え、心臓がばたばたと動き回る感覚になる
「あ、そういえばこの間ゆってた不審者捕まったらしいよ」
「え!ほんと?よかったぁ。正直言うと最近誰かにつけられてる気がして怖かったんだ」
ふわりと頬を緩ませる茜とは反対に僕は顔を歪ませる
つけられてる?茜が?誰に?
僕の知る限りでは茜の後をつけている奴なんていないはずだ
「龍樹くん?どうかした?」
「えっ?あぁ。なんでもないよ」
【茜を守らなければ】
そんな気持ちが胸の中にじわじわと広がり通学中は気がちって仕方なかった

