6月9日(水曜日)
午前6時42分
今日はいつもより遅めの起床
どうやら誘惑に負けてしまったらく再びすよすよと心地よい眠りにおちていた
ちょこちょこと慌てて動き回るその姿はまるで小動物のようで愛おしさが溢れ出てくる
午前7時12分
食事をとらずに外へと飛び出た茜はいつものように大きな声で「いってきます!」と声をかけていた
朝食を取らなかったら授業に影響がでるだろうに……
仕方がないなにか食べれるものを持っていこうか
午前7時15分
息を切らした茜が待ち合わせに到着した
火照って真っ赤な顔はすごく色っぽくて心臓がどきりと飛び跳ねたような感覚になる
「はぁ、はぁ。お、おはよ…龍樹…く…はぁ、」
「おはよ。どうしたの?寝坊した?」
ぐしゃぐしゃになっている髪を軽く手で直してあげるとほら、僕の大好きな笑顔でありがとうって。
「そうなんだ…あはは、走ってきたからしんどーい!」
「ふふ、どうせ朝食とってきてないんでしょ?ジャムパンでよかったらあげる」
「ほんと!?わぁ、ありがとー!」
なんの警戒心も抱くことなく僕の差し出したパンをはむっとかじる
一度信用した相手には二度と警戒心をもたない
茜の悪いところだ。
もし、そのパンに毒が入っていたらどうするつもりなんだろうか
もし、僕が上村龍樹でなかったらどうするつまりなんだろか
もし……もし……もし…………
あぁ、こう考えると世の中には怖い事がいっぱいあるんだな
そんな世の中から僕が茜を守ってあげないと
あ、ついつい物事をマイナスの方向に考えてしまうのは僕の悪いところだな

