「ごめんね??亮ちゃん…迷惑かけて……」
阿智の部屋に行き、クッションに座り、温かいお茶を出してもらって落ち着く。
若者向けのワンルームマンションで、きれいな部屋だ。
やはり物が少なめで若者らしく、いい物ではないがシンプルな低めのテーブルとラグマットで、白っぽく統一されていた。
「…キツいようだけど、あんな奴、やっぱりやめとけよ」
「……やめようかな」
「えっ!?本当に!?」
思わず立ち上がる阿智。
靖美の後ろに回ると、抱き締める。
「亮ちゃん…」
「俺はいつでも待ってるよ?」
ふと、顔が近付いた。
反射的に顔を背けてしまった。
が、無理だった。
キスされてしまった靖美。
ドキドキした。
けれど、重なった唇を感じるうちに、罪悪感だと気付いてしまった。

