何も言わずにニヤニヤするゆき。


「ふーん?へーえ?ほーお??」


「何だよ…気持ち悪いな」


「それはこっちのセリフです」


その言葉にすべてを察した琉ヶ嵜は、耳まで赤くなる。


「久我!!お前……!!喋ったのか!?」


「配達、行ってきます」


慌てて逃げる。
舌打ちすると、


「…隠してもしょうがねえ。……そういうことだ」


ふん、とそっぽを向く。


「オジチャン、海に叫んだの??」


胡桃に言われて赤くなる。


「はあっ!?そ、そんなことまで……あんのお喋り」


頭から顔をわしわしと掻き撫でる。


「また、ネタが増えたね」


うふふ、と笑うゆき。