帰りは、米から野菜から、どっさりとお土産を渡された。車のトランクが一杯になった。


「いろいろ有り難うございました」


「またいつでも来てくださいね」


笑顔で見送られる3人。
業平も車の窓から思い切り腕を振る。


「また来るよ~!!」


「お前はいらないだろうが…」


「え~っ?!何でっすか!?仲間に入れてくださいよお」


プーッと膨れる。
そんなやりとりと、外の景色を穏やかに眺める靖美。


「また、来るからな」


「はい」


その目は、少し潤んでいた。