「どういうことだ!?いないのか!?」 全員驚く。 「えっ!?いないのあの子!?」 母が動揺する。 「黙っておらんようになる子やないですよ?」 ふらふらしてそうでも、さすがにそれはないだろう。 「まさか事故にでもあったんじゃあ…」 業平も顔色が変わる。 「どこか、誰か、心当たりはないのか!?」 琉ヶ嵜も青ざめる。 「えっと、と、とくには…」 阿智も混乱し取り乱す。ここにいるとばかり思っていたようだ。