『幸ごめん!今日いとこの家に泊まらなきゃいけなくなったの!ほんとごめんね..??お母さんに言ったんだけど聞き入れて貰えなくて、、だから、今日のショッピングは延期!ドタキャンみたいな形でごめん!』


小桃音からのメールを読み終わった私は絶望とショックでしばらく空を見つめていた。


でも毎年小桃音一家がいとこの住んでいる福井まで泊まりに行くっていう行事があるのは知っている。


それがたまたまショッピングの予定と被ってしまっただけだ。


ショックはショックだけど、また小桃音が帰ってきてからでも遊ぶ時間はある。


私は、手から滑り落ちそうだったスマホを握り直し小桃音にメールを打ち返したのだった────..