「北川さんから?」

「うん、確かね」

「何て言ってたの?」

「今日こっちに来たいって」

「で、電話はきったの?」

「うん」

「ちょっとお母さん電話してくるね」

タタタタ



私は気になって静かに階段を上った。




「はい、では4時に…はい、失礼します」



ちょうど終わったところだった。


「何て言ってたの?」

「4時にここに来るそうよ」

「ふーん……てっ、えっ?今日?」

「えぇ、今日の4時」

「学校あるんだけど」

「いつも4時には帰って来てるじゃない」

うん、たしかにそうだ