「・・・どちら様でしょうか。」
朝。みかんが起き上がるとテルがいた。
「おはようみかん。」
「女性の部屋に入るとか失礼極まりないよテル。」
「はぁ?お前男だって最初に嘘ついただろ。その、罰ということで。」
「テルいっぺん、殺してあげようか?ちなみに昨日10回やったうちテル0勝だよね?俺は瞬時に天国へイカシテアゲルケド?」
「最後の方カタコトになってるぞ。」
「とりあえず、俺は暇じゃないから。今日は都を散策するからまた来世で会おうな。」
そう言って僕は剣を持つ。
「うわぁぁあ!お前ガチで俺を殺す気か!!?」
そこに躊躇いのない魔法の一言。
「うん。」
やっと部屋を出ていった。
「朝から騒がしいやつめ・・・。とりあえずアマテラス王のところ行ってここを引き上げるか・・・。」


「あ、アマテラス王おはようございます。」
「お?あぁ。バレてしまったらしいな。」
「そうなんですよねー。てなわけで、僕は都に宿泊しますので。1日お世話になりました。」
アマテラス王が少ししょんぼりしていたが甘ったれるわけにはいかない。
既に本日のプランが始まっているから。美味しい朝ごはんも食べたし。さっさと行きますか!


「イイテンキダナー。」
・・・なぜこんなにもカタコトなのかというと・・・
「おいみかんどこいくんだ?」
テルが後ろにいるから。
「あらあら、テイル王子ではありませんかー。貴方様はは公務がありますでしょう?僕の近くではなくまず、自分の身でも守れるようにしてはいかがかな?」
笑顔での対抗。もしくは嫌味。にっこりとして、その場を立ち去った・・・はず。
「なぁ、みかんどこいくんだ?」
「ついてくるな。目障りなんで。」
「幼馴染みに対してひどくない?」
「イヤイヤ。まず、幼馴染みじゃありませんから。まず僕の生まれた国ここじゃありませんし。血族とかでもないし。知り合いとかでもないので赤の他人ですから。」
結構ひどいことを並べていく・・・。
「みーかーんー。ってばぁ。」
「あらあら?王子、俺はいつでも貴方を殺せることを忘れてないかい?」
「昨日はたまたまだ。」
「たまたまで0勝かい?とりあえずひとりにさせてくれ。アマテラス王に許可とってあるし。」
「ちぇ。父上の差金か・・・ムー・・・。」
おとなしく帰っていったのであった。