「ヒック…か、海斗ぉ…離れてかないで… 好きなのに…ヒック…」 涙が、昨日より数倍多い涙の雫がポロポロ落ちて、枕に染みをつくる。 海斗に好きな子がいるって聞いて、 "諦める"なんて言葉出てこない。 好き、好き、この想いが更に溢れるの。 ねぇ、海斗…あたし、どうしたらいい?? ガチャッ―――― 突然開いた扉… 「え…海斗???」