(~龍樹side~)
あの季節外れの雪が降った日。俺は、溜まり場である公園のベンチで、寝ている女を見た。ソイツは、寒い中長袖にスカートという格好をしていた。

「龍樹?どうした。」

「翔アレ、みろよ。」

俺は、ベンチを指した。ソイツは長い茶髪で、綺麗な髪をしていた。
触ってみたい。そう思ってしまった。

「寒そうだな。起こすのか?そのままにしとくのが一番だが。」

「起こすよ。寒そうだし。起きたら、送ってくる。知らない奴だけどな。」

「うわ。あの龍樹、親切だ。明日は雹が降るんじゃね?」

そんなことを言う翔には、後でお仕置きが必要だななどと思いつつ寝てる女に近づいた。