あの日


炊事場に現れた

兄…慶が言った


「新選組に利用されているお前を
これ以上、見ていられない……」 


「役に立てて、嬉しいんですよ
だけど… なぜかしら? ……辛いの」


「俺もそうだった…
福が…利用されるより、俺が利用されよう
と思ったのに ……辛かった

福…… 言わない方がお前の為だが

沖田って奴、多分…労咳だ」



「沖田さんが!?」


「それと、伊東って奴
お前の力を欲しがっている
多分… 良くないことに使われる
春獄との約束まで、まだ時間はあるが
逃げるべきだ」


「労咳って……治せる?」


「沖田のは、治せない
かなり進んでいるからな
遅らせるくらいだろうな」



兄に治療の方法を聞いた

やるしかない!





「治療が終わったら……迎えに来る」