山南さんは、伊東さんと衝突することが

増えて、近藤さんや土方さんとも

話をしなくなった



「出掛けに、ついてきてくれないかい?」


「はい」



いつか、斎藤さんと3人できた河原で


「居心地悪くてね……」

「わかります……私も、土方さんに
避けられてます……」


それだけじゃなかった…

私達は、幹部らから距離を置かれている


伊東さんの指示で……




皆との楽しい思い出をつくるはずが





全く違う方向に向かっている












屯所に戻ると、土方さんの部屋に呼ばれた


山南さんと入り口付近に座らされ


良くない雰囲気を感じ取る



「土方君の次は、山南君ですか?」



伊東さんの質問に、首を傾げる


「なんですって?」


「2人きりで、河原で何してたの?」


「ただ話をしていただけです」


「新しい恋仲じゃないの?」


「伊東さん!!…散歩に誘ったのは
私です!お福ちゃんに、変な誤解を
しないでくれ!」


「あら?庇い立てするんですか?」


「君は、どうしてそんなにこの子を
追い詰めるんだ!!」


「男に色目を使うのが嫌なんですよ」


「いつ、使ったというんだ!!!」



「やめて!!!…もう、いいです!!!
私が、誰とも話さなければいいんです!
そうですね?伊東さん?」


「そうして頂けると安心です」