寝てしまったらしい













「また、寝てなかったのか?」






布団から、土方さんのにおい


灯りをともし、机に向かう土方さん


すでに辺りは暗く

自分の失態に青ざめる


布団から、慌てて抜け出る



「ごめんなさい!!!
仕事をせずに!!
すみません!!!」


「クククッ 気にすんな」



しょんぼりしていると




「茶を頼めるか?」


「はい!!すぐに!!」


「お前の分も煎れてこい」


「??? …はい」






お茶を持って部屋に行くと


「ほらよ」


おにぎりを作り置きしてくれていたんだ?



「美味しい」


「だろ? 握り飯の塩加減は得意なんだ
料理は、苦手だがな」



得意気に笑う、土方さんにホッとした




「土方さん… 私…
…兄を殺しに来たんです」