「実は、すぐ近くに長州の潜伏先を見つけまして…
そこに、私の荷物があるんですよ」
にっこり笑うと、話を続けた
「兄のことは知らなさそうなので
新選組に改めしてもらって
この方と、こっそり私の荷物を運び出す
という作戦で、どうでしょう?」
「お前…
最初から、そのつもりで来たんだろ」
「はい」
近藤さんが言っていた
尻に敷かれる は、当たっているな…
新選組ごと、尻に敷かれるとは予想外だが
敵でなさそうで、ホッとした
御用改めして
お福の作った夕餉を食べる
「うっめぇ!!」
感動を覚えるほどの美味さだった
それから、1週間ほど
掃除ばかりしていたお福の事を
山崎が報告に来た
「昼間働いて、夜に長州の潜伏先はないかと、探し回っているみたいで…
このままだと… 倒れます」
「今日は、まだ屯所か?」
「はい」
山崎の知らせ通り
お福は、出掛ける支度をしていた
「なにか?」
「少し、休め」
「土方さんが、兄を見つけてくれるの?」
「……」
「ふふっ 行かなくちゃ!」
何も返答出来ずにいた
俺の横を通ろうとしたお福が
壁に手をついた
お福の体を支えるが
ずるずると座り込んだ
「ほら見ろ…無理するな…
何か情報があれば、知らせてやる」
お福は、チラリと俺の顔を見た後
「今日は、休みます」
「そうしてくれ
…それから、俺はお前を信じたい
だから、あんまり1人で動くな」
「それは、警告ですか?」
「いや、個人的な心配だ」
単なる情報収集ではなく
お福が、新選組に助けを求めて来たように
思えたから
そこに、私の荷物があるんですよ」
にっこり笑うと、話を続けた
「兄のことは知らなさそうなので
新選組に改めしてもらって
この方と、こっそり私の荷物を運び出す
という作戦で、どうでしょう?」
「お前…
最初から、そのつもりで来たんだろ」
「はい」
近藤さんが言っていた
尻に敷かれる は、当たっているな…
新選組ごと、尻に敷かれるとは予想外だが
敵でなさそうで、ホッとした
御用改めして
お福の作った夕餉を食べる
「うっめぇ!!」
感動を覚えるほどの美味さだった
それから、1週間ほど
掃除ばかりしていたお福の事を
山崎が報告に来た
「昼間働いて、夜に長州の潜伏先はないかと、探し回っているみたいで…
このままだと… 倒れます」
「今日は、まだ屯所か?」
「はい」
山崎の知らせ通り
お福は、出掛ける支度をしていた
「なにか?」
「少し、休め」
「土方さんが、兄を見つけてくれるの?」
「……」
「ふふっ 行かなくちゃ!」
何も返答出来ずにいた
俺の横を通ろうとしたお福が
壁に手をついた
お福の体を支えるが
ずるずると座り込んだ
「ほら見ろ…無理するな…
何か情報があれば、知らせてやる」
お福は、チラリと俺の顔を見た後
「今日は、休みます」
「そうしてくれ
…それから、俺はお前を信じたい
だから、あんまり1人で動くな」
「それは、警告ですか?」
「いや、個人的な心配だ」
単なる情報収集ではなく
お福が、新選組に助けを求めて来たように
思えたから


