もちろん将来を思えば不安は付きまとうし、様々なリクスは伴ってしまう。
けれどそれと引き換えに束縛の無い精神的な自由が手に入れられる。
これこそまさに時間に置き去りにされた自分に合致した暮らしなんじゃないか。
俺はそう思っていたんだ。
無理にでもそう納得しようとしていただけなのかも知れないけどね。
それと彼女との関係も続かなかった。
君と別れてからというもの、俺は無慈悲極まりなくも彼女と付き合い始めたんだ。
それが君にとって、どんなにむごい仕打ちであったか。俺にはそれが分かっていた。
けどそれを無理やりにも考えようとはせず、彼女との成り行きに身を任せたんだ。
俺は自分のみじめさや寂しさを紛らわせる為だけに彼女と付き合った。
君との関係が終った絶望感を打ち消す為だけに、都合良く彼女を利用したんだ。
俺と彼女の前から君が走り去ったその夜、俺は彼女を抱いた。
もう何もかもが終った。そう思えて怖かったから、一人でいる事に耐えられなかったから、だから都合良くも彼女の体をあてがってしまったんだよ。
俺を求めてくれた彼女の想いにつけ込む形でさ。
決して彼女の事が好きになったわけじゃない。
その証拠に彼女を抱いているその瞬間でさえ、俺の頭の中は君で一杯だったんだ。
でもそれって救いようがないほどに卑劣できたなく、そしていやしい姿なんだよね。
君に対しても、そして彼女に対しても、俺は言葉で言い表せないほどの最低な行為に及んでしまったんだ。
ただ傷付いた自分を癒したいだけ。苦痛を和らげたい為だけにね。
それら全てが俺の責任だっていうのにさ。
君の気持ちを御座なりにして親密な関係になった俺と彼女。
それは結果的に君と彼女の絶交も意味するんだよね。
ただ俺の勝手な推測だけど、君は彼女との親友関係については、いつの日か壊れる時が来るんじゃないかって覚悟していたのかも知れない。そう思えて仕方ないんだ。
もともと君と彼女の関係には歪んだわだかまりが存在していた。
いつも一緒にいたはずなのに、二人の間には目に見えない僻みや妬みっていう感情が渦巻いていたんだからね。
そんな不純な想いが膨れ上がり臨界を迎えたとするならば、それは関係性の破綻という結果のみに辿り着く。それはある意味必然な結果だと呼べるんだろう。
いつの日か来るであろう決別の時。
君は覚悟を決めていたつもりだ。でも実際にそれを受け入れるっていうのは容易な事じゃなかったはずだよね。
今まで共に青春を謳歌していた思い出は決して消せはしないものなんだし、その歴史には楽しかった事も沢山含まれているはずなんだから。
でも必ず来るであろう破綻の時のために、君は他にすがるべき存在を必要としていたはずなんだ。
そして君が望む未来であれば、その役目を担うのは俺のはずだったんだよね。
けれどそれと引き換えに束縛の無い精神的な自由が手に入れられる。
これこそまさに時間に置き去りにされた自分に合致した暮らしなんじゃないか。
俺はそう思っていたんだ。
無理にでもそう納得しようとしていただけなのかも知れないけどね。
それと彼女との関係も続かなかった。
君と別れてからというもの、俺は無慈悲極まりなくも彼女と付き合い始めたんだ。
それが君にとって、どんなにむごい仕打ちであったか。俺にはそれが分かっていた。
けどそれを無理やりにも考えようとはせず、彼女との成り行きに身を任せたんだ。
俺は自分のみじめさや寂しさを紛らわせる為だけに彼女と付き合った。
君との関係が終った絶望感を打ち消す為だけに、都合良く彼女を利用したんだ。
俺と彼女の前から君が走り去ったその夜、俺は彼女を抱いた。
もう何もかもが終った。そう思えて怖かったから、一人でいる事に耐えられなかったから、だから都合良くも彼女の体をあてがってしまったんだよ。
俺を求めてくれた彼女の想いにつけ込む形でさ。
決して彼女の事が好きになったわけじゃない。
その証拠に彼女を抱いているその瞬間でさえ、俺の頭の中は君で一杯だったんだ。
でもそれって救いようがないほどに卑劣できたなく、そしていやしい姿なんだよね。
君に対しても、そして彼女に対しても、俺は言葉で言い表せないほどの最低な行為に及んでしまったんだ。
ただ傷付いた自分を癒したいだけ。苦痛を和らげたい為だけにね。
それら全てが俺の責任だっていうのにさ。
君の気持ちを御座なりにして親密な関係になった俺と彼女。
それは結果的に君と彼女の絶交も意味するんだよね。
ただ俺の勝手な推測だけど、君は彼女との親友関係については、いつの日か壊れる時が来るんじゃないかって覚悟していたのかも知れない。そう思えて仕方ないんだ。
もともと君と彼女の関係には歪んだわだかまりが存在していた。
いつも一緒にいたはずなのに、二人の間には目に見えない僻みや妬みっていう感情が渦巻いていたんだからね。
そんな不純な想いが膨れ上がり臨界を迎えたとするならば、それは関係性の破綻という結果のみに辿り着く。それはある意味必然な結果だと呼べるんだろう。
いつの日か来るであろう決別の時。
君は覚悟を決めていたつもりだ。でも実際にそれを受け入れるっていうのは容易な事じゃなかったはずだよね。
今まで共に青春を謳歌していた思い出は決して消せはしないものなんだし、その歴史には楽しかった事も沢山含まれているはずなんだから。
でも必ず来るであろう破綻の時のために、君は他にすがるべき存在を必要としていたはずなんだ。
そして君が望む未来であれば、その役目を担うのは俺のはずだったんだよね。
