君の笑顔が俺の心を満たしていく。穏やかに優しく、温かく和やかに。
そして君はその笑顔を絶やさぬまま、夢の中で俺にこう告げてくれたんだ。
「もういいんだよ。苦しむ必要はないんだよ。
お互いに別々の道を進むことになってしまったけど、でも私はもう大丈夫だから。新しい未来に進む決意を固めたから。
だからお願い。あなたも自分自身を信じてあげて。新しい未来に進む勇気を持って。
きっとあなたなら見つけられるはず。希望に満ちた素敵な未来を。だからもう、自分を責めないで。自分を傷付けないで。
私は信じてる。努力を惜しまないあなたなら、きっと自分の未来を切り開いてくれるって。そしてもし今度出会う事があったならば、その時は笑顔で向き会おうね。
だから最後に言わせて。あなたと出会えて本当に嬉しかった。本当に、ありがとう――」
夢の中で君が告げた許しの言葉。
それは俺自身が都合良くそうあってほしいと祈った願望が、夢として表れただけなのかも知れない。
でも優しい君の事だ。きっと現実でもそう思ってくれているんじゃないのかな。
身勝手なのは分かってる。それでもね、俺には君がそう思ってくれているんだと、信じる事しか出来ないんだよ。
無意識に流れ出した涙が頬を伝う。
でも決して哀しい涙なんかじゃない。むしろ気持ちがすっきりと晴れ渡ったかのような、そんな清々しさを感じる嬉しい涙だったんだ。
「本当に、ありがとう」
君が告げた最後の言葉が胸の中で繰り返される。
そしてその言葉を噛みしめる度に、俺の心は言葉で表す事の出来ない爽快感で満たされていったんだ。
疲弊しきった体すら、軽やかに感じられるほどにね。
ただ俺は考え事に気を向け過ぎるあまり、現実を完全に忘れていた。
マラソンの真っ最中だって事を完全にド忘れしてたんだよ。だから唐突に掛けられた声に俺はハッとするしかなかったんだ。
「どこか体調でも悪いのかい?」
振り向くと、そこにはスタート時に親切な声を掛けてくれた、あのおじさんが並走していた。
そしておじさんは涙を流しながら走る俺を心配して声を掛けてくれたんだ。
でもそんなおじさんに涙の訳なんて話せるわけもないからね。
俺は気恥ずかしく照れ笑いを浮かべるのが精一杯だった。
そして君はその笑顔を絶やさぬまま、夢の中で俺にこう告げてくれたんだ。
「もういいんだよ。苦しむ必要はないんだよ。
お互いに別々の道を進むことになってしまったけど、でも私はもう大丈夫だから。新しい未来に進む決意を固めたから。
だからお願い。あなたも自分自身を信じてあげて。新しい未来に進む勇気を持って。
きっとあなたなら見つけられるはず。希望に満ちた素敵な未来を。だからもう、自分を責めないで。自分を傷付けないで。
私は信じてる。努力を惜しまないあなたなら、きっと自分の未来を切り開いてくれるって。そしてもし今度出会う事があったならば、その時は笑顔で向き会おうね。
だから最後に言わせて。あなたと出会えて本当に嬉しかった。本当に、ありがとう――」
夢の中で君が告げた許しの言葉。
それは俺自身が都合良くそうあってほしいと祈った願望が、夢として表れただけなのかも知れない。
でも優しい君の事だ。きっと現実でもそう思ってくれているんじゃないのかな。
身勝手なのは分かってる。それでもね、俺には君がそう思ってくれているんだと、信じる事しか出来ないんだよ。
無意識に流れ出した涙が頬を伝う。
でも決して哀しい涙なんかじゃない。むしろ気持ちがすっきりと晴れ渡ったかのような、そんな清々しさを感じる嬉しい涙だったんだ。
「本当に、ありがとう」
君が告げた最後の言葉が胸の中で繰り返される。
そしてその言葉を噛みしめる度に、俺の心は言葉で表す事の出来ない爽快感で満たされていったんだ。
疲弊しきった体すら、軽やかに感じられるほどにね。
ただ俺は考え事に気を向け過ぎるあまり、現実を完全に忘れていた。
マラソンの真っ最中だって事を完全にド忘れしてたんだよ。だから唐突に掛けられた声に俺はハッとするしかなかったんだ。
「どこか体調でも悪いのかい?」
振り向くと、そこにはスタート時に親切な声を掛けてくれた、あのおじさんが並走していた。
そしておじさんは涙を流しながら走る俺を心配して声を掛けてくれたんだ。
でもそんなおじさんに涙の訳なんて話せるわけもないからね。
俺は気恥ずかしく照れ笑いを浮かべるのが精一杯だった。
