「んー。美味しい!やっぱおにぎりは、明太子にかぎる!」

コンビニで買ったおにぎりを食べながら、学校へ向かった。

そういえばあの人、学校でなにするんだろう?絶対ヒマだよね。

そんなことを考えてるうちに、学校に着いた。

あ。さっきよりも人が増えてる。

時間を確認してみると、8時20分ぐらいだった。

もう少ししたら、もっと集まるのかな?あ、そーだ!あのメガネ男子は、どこにいるんだろ?あ、いた!ははは…。ベンチで寝てる。やっぱヒマだったんだ。もうすぐクラス発表だし、起こしてあげるか。ヒマだし。

「あのー。もう少しでクラス発表ですよー」

とりあえず、敬語。

パチッ

わー!この人も玲音と一緒だー!呼び掛けるだけで、起きてくれたー!家族の人も起こしやすいだろーなー。

「んー。ほんとに?起こしてくれて、ありがと」

もしかして、タメかな?

「いえいえ。そーだ!アメちゃんいります?」

「何味?」

「プリンですけど」

「ほんとに!?」

「わ!」

び、びっくりしたー!急に顔近づけないでよ!

「くださいな!」

「あ、どーぞ」

あ、そーだ。これは、言っとこ。

「あの、入学式前だから、食べない方が…」

「あ!そっか!ありがと!てか、さっきから気になってたんだけどさ」

「はい」

「なんでさっきから敬語なの?タメだよね?名前は?」

早い早い。

「えっと、タメでいーんだよね。名前は、小泉羚。あなたは?」