来てしまった…
約束の放課後。
俺は、何も聞かされないまま、祐大に掃除の時間、
『お前は放課後、教室で待ってろよな』
と、小耳に囁かれた。
それに従い、仕方なく俺は自分の席について彼女が来るのを待っている。
夕日が良い色に色付いていた。
傾いてきた夕日は、とても眩しかった。
「はぁ…」
ため息をつくというよりこれは、深呼吸みたいなものだ。
実の所緊張していた。
告白なんて初めてだ。
果たしてきちんと言えるだろうか。
たとえ罰ゲームだとしても告白は、告白。
生まれて初めての
告白。
「っていうか、暑い…」
俺の独り言が教室中に響き渡る。
もうそれだけでドキドキする。
窓を開けよう…
ガラガラッ。
自分の席を立って、窓を開けたのと同時に
彼女は来た。

