ー……
『ねぇ、想ちゃん』
先週、放課後の帰り道。
なにやら悩んだ様子の美春が、それを打ち明け始めた。
『ん?どした?』
『私ね、文化祭の実行委員になったんだけど、クラスの出し物が中々決まらなくて…どうしたらいいかな?』
そんな風に上目遣いで聞かれ、ちょっと顔が赤くなってしまう俺。
そしていつの間にか美春は俺のことを
「想ちゃん」
そう呼ぶようになっていた。
それもまたなんだか愛らしい。
『え、えっと…んー……あっ、そういや過去の文化祭の資料とか図書室にあったような気がする。行ってみたらどうだ?』
そんな提案を俺はして丁度いつもの駅に着く。
それからまた俺達はいつものようにそこで別れた。
そして今日。
___________________
放課後ちょっと図書室行ってきます!
想ちゃんも、祐ちゃんと機材運ぶの頑張ってね!
___________________
そんなLI○Eが入っていた。

