「なぁ、聞きたい?」







「あぁ」







「聞きたいんだろ?」







「あぁ」







「聞きたいって言ってよぉー!!」







適当に流す俺に対して、小さい子供みたいに頬を膨らます裕大。







なんだコイツ!!







ちょっと可愛いな。







「はいはい。聞きたいです裕大様」







これ以上引っ張るのもどうかと思って半ば諦め状態の俺。







「よろしい。それでは言うとしよう」







何この小劇場…







それでいて結構ノリノリな裕大は身を乗り出して、俺の耳元でこう言った。








「バンド組まねぇ?」