ー……
「って感じだった」
昨日の出来事全てに、俺の気持ちをほんの少し織り交ぜて裕大に報告した。
「へぇ!良かったじゃん想太!!おめでとう」
気がつけば裕大の隣にはいつの間にか澪菜がいて、俺の肩をバシバシ叩いた。
話に夢中で、気付かなかった…
「なんだよ澪菜。いつからそこにいたんだ?」
「ふふ。えーと、美春ちゃんが教室に入ってきたあたりかな?それで想太が思い出に浸り始めて、にニヤついてたあたり?」
こいつはいつも一言、二言多いんだよ。
今回は全部余計だったけど。
あぁー、恥ずかしい。
澪菜に聞かれるなんて、一生の不覚。
「何落ち込んでんのよ!付き合えたんだからいいじゃない!」
ふんっ!と腰に手を当てて怒ったふりをした澪菜。
相変わらず明るいなーこいつ。
「ちょ、お前声でけぇ…」
俺らのやり取りが面白いのか、裕大は優しく微笑んでいた。

