一歩踏み出すごとに、足がガクガク震えているのが全身に伝わる。
俺は真っ直ぐに彼女を見ることが出来なくて、足元ばかりを見ていた。
かっこ悪いのはわかるんだけど…
でもどうしても顔を見ることが出来ない。
そして彼女の上履きの先が、見えるか見えないかの距離を置いて止まった。
ちょっと…遠すぎたか…?
まぁいいや…
緊張しすぎてもうそれどころではない。
汗をかいた手をぎゅっと握って、彼女の顔もまともに見れないまま、
俺は頭を下げた。
何ていうかちゃんとした告白ってこんな感じかなって思って。
自然と頭を下げていた。
何て言うか、悩んだあげく言った言葉は、
「俺と、付き合ってくださいっ!!」
どストレートなものだった。

