放課後の教室。
綺麗な夕日。
それに照らされる俺と、菊川さん。
「あの……」
ありがちなシチュエーションと、初めての告白。
そして、何とも言えない可愛さを放つ彼女に、俺の緊張はピークに達していて。
「はっ、はいぃぃ!」
声が裏返っていた。
「話って、何ですか?祐ちゃんから聞いたんですけど」
彼女はニッコリと笑って問いかけた。
この子は祐大の幼馴染みの、菊川 美春。
正直、学年で1・2位を争う可愛さだろう。
澪菜か、菊川さんか。
男は大抵どちらかに別れる。
澪菜に比べて、菊川さんは大人しめの性格で、澪菜の方がフレンドリーであるから…
おそらく澪菜の方が一枚上だろうか。
それでも綺麗な黒髪のロングをなびかせる彼女は人気がある。
それにプラスして身長が少し小さいから男としてはもってこいなのだ。
俺は少しずつ彼女に近付いていった。

