彼は腕時計に目をやった 「やっべ、もうこんな時間。まず、授業には必ず出よう。遅刻遅刻!急げ急げ」 そう言いながら、彼とずっとわたしは手を握って 小走りで学校まで登校したのだった 彼の握力からひしひしと勇気とか希望とか気合いといったものが湧いてきて わたしの胸に綺麗な放物線を描いて伝わってくる