「あれ、植村さん?」 「船橋さんじゃない!?」 ゆりえは犬を散歩中だった 「わたし最近この近所のマンションに引っ越して来たの、植村さん家もこの近く?」 「そう、この近く」 「あれ、桑原くんじゃなくてりん先輩と一緒なの?」 わたしはコンビニの袋を持ち上げた 「あぁ、うん。そこのコンビニでばったり会ったの。夜道が危ないから一緒について来てもらってるところ」