悪いキス



ドアはすぐに開いた

「いらっしゃい」

と顔を出したのは大航の兄、一倫だった

一倫は風紀委員でもあろうことに、長袖を腕まくりしている

上履きもかかとを踏んで履いていてなんともだらしない格好だ

しかし、そのだらしなさが一倫にはどこか似合っていた