「たい君、もう大丈夫だからやめて?」 「なんで?他の男には許すくせに」 「許してなんか……」 ない、と言いたかったが手首に伝わる感覚が切なくて言えなかった 大航はいつのまにかポケットから包帯を取り出すとわたしの両方の手首をきつく縛っていくのだった