「琴美ちゃんが言うこと聞いてくれなくてさ、俺はダメだって言ったんだけど俺じゃなきゃいけないって言いよって来ちゃって」 「そんなの嘘よ!りん先輩が無理矢理ロープでくくりつけたんだから」 「…痛そうに」 そういって縄を解いてくれた くっきり赤く跡が残っている 「つらい思いをさせてしまったんだね、ごめんね。俺、熱でラリってたから…でも俺、覚えてるよ。琴美の言葉、繋いだ手の温もり…だから琴美を信じる」