一倫のことを好きになればここから出してくれると言った しかしそんなことは到底できるわけがない それよりも益々大航のことを好きになっていっている気がするのだ 近づく足音がして倉庫の扉がゆっくりと開かれた 「…誰?」 「お腹空いただろ?晩飯持ってきてやった」 美味しそうな匂いを漂わせながら部屋に入って来た