「琴美…琴美…琴美…」 大航はわたしの名前を呼び続ける 一倫が背後からまわってわたしと大航の繋がりを切ろうとする 「琴美、ここはまい子ちゃんに任せよ?まい子ちゃん、はやく大航をベッドに連れて行って」 まい子はうっすら不気味に笑うと大航を支えて二階へ上がって行った わたしはその場にしゃがんで泣き崩れていた 「大航…大航…大航…」 泣きながら大航の名前を叫んだ